【2021年保存版】採用ピッチ資料の作成手順から活用方法まで徹底解説

「採用情報のオープン化が止まりません」

その流れに伴って採用ピッチ資料を作成する企業も急激に増えています。

とはいえ

「採用ピッチ資料にどんな情報を載せればいいの?」
「自社で採用ピッチ資料を作成したものの、これが正しいのか分からない……」

といった疑問や不安を持つ方も多いと思います。

HeaRでは累計100社以上の採用ピッチ資料を作成・コンサルティングしてきました。
この記事ではそれらの知見をもとに、採用ピッチ資料作成の極意をご紹介していきます!

具体的には、

  • 採用ピッチ資料はスクリーニングにも効果的!
  • 採用ピッチ資料の作成方法(項目・ステップ)
  • 作成後の有効利用方法

など重要なポイントをご紹介していきます。

採用ピッチ資料のメリット4選

HeaRでは採用ピッチ資料を”会社紹介資料の進化版”と位置付けています。
会社紹介資料では自社の良いところのみを伝えていましたが、採用ピッチ資料では企業の事業課題・組織課題などのリアルな部分も包み隠さず伝えることを大事にしています。

採用情報のオープン化が進んでいくなか、求職者は会社のリアルを知りたいと考えるようになりました。
だからこそ企業の魅力も課題もオープンにする採用ピッチ資料が注目されているわけです。

改めて、採用ピッチ資料の効果(メリット)についてご紹介していきます。

1. 採用ターゲットからの認知度向上

採用ピッチ資料をWeb上に公開することで、採用ターゲットからの認知度向上を狙うことができます。
公開した企業にて「自社への応募数が増加した」という結果も出ています。

特にソーシャルの影響力が強い企業の場合は効果的です。
実際、クラウド人事労務ソフトを提供する株式会社SmartHRさんでは、応募数が5.3倍に増えました。
ただし、すべての企業の応募数が増えるとは限りません。

※参照:https://blog.shojimiyata.com/entry/2019/02/28/115119

2. 求職者のスクリーニング

採用ピッチ資料は自社の課題やリアルも伝える資料です。
候補者に採用ピッチ資料を事前にお送りして自社理解を深めてもらうことで、面接前に候補者のスクリーニングを行うことができます。

実際に弊社では採用ピッチ資料をお送りしたうち、2-3割の方から”選考辞退”のご連絡をいただく時期がありました。
候補者が面談前に「自分に合いそう」「自分には合わなそう」と判断することができるので、お互いの時間を無駄にすることを防ぎます。

3. 面談時の相互理解を促進

採用ピッチ資料を事前にお送りすることで、面談時の会社説明の時間を省略することができます。
以下は採用ピッチ資料を用いた場合と、そうではない場合の面接例です。

会社紹介資料を用いた面接の場合(一番上)、20分程度の説明時間が発生します。
採用ピッチ資料を事前に送付することでこの時間を省くことができるわけです。
また自社理解度が低い状態で候補者からの質問を受け付ける場合(真ん中)、十分にアトラクト(惹きつけ)できる可能性が下がります。

事前に採用ピッチ資料を送付することで、理解度が高い状態で質疑応答を行うことができるためスクリーニングとアトラクトの精度が上がります。

4. 自社理解の標準化

企業情報が網羅されているため、自社理解の標準化を図ることができます。
候補者はもちろんのこと、面談を行う社員やエージェントなどの採用に関わる全ての関係者が同じ水準で自社理解することが可能です。
知識量が揃っている分「人によって言ってることが違う」を防ぐことができるでしょう。

採用ピッチ資料に必要な項目

「採用ピッチ資料にどんな項目を入れるべきか分からない」と悩まれる方もいらっしゃいます。
そこでHeaRがオススメしている項目を紹介します。

大項目は4つです。

  1. 事業紹介
  2. 組織紹介
  3. 求人情報
  4. オプション(任意)

各大項目に含まれる中項目を羅列していきます。

1. 事業紹介

  • 会社概要
  • 事業紹介(営業資料の抜粋なども交えながら)
  • 今後の展開

2. 組織図、企業文化

  • ミッション・ビジョン・バリュー
  • 経営者紹介
  • メンバー紹介
  • 組織図
  • 自社の文化
  • 自社の魅力
  • 自社の課題
  • 会社の写真

3. 求人情報

  • 募集ポジション
  • 業務内容
  • 求める人物像
  • 選考フロー

4. オプション

  • 給与テーブル
  • 昇給実績
  • 退職率
  • 福利厚生 など

採用ピッチ資料の項目一覧シートをご用意しております。
当資料と照らし合わせながら、不足している項目を見える化してみましょう。


採用ピッチ資料のテンプレートをダウンロードする


 

採用ピッチ資料の作成方法

続いて採用ピッチ資料の作成方法について紹介します。
担当者一人で作成することも可能ですが、自社の魅力や課題を網羅的に伝える必要があるため、社内の人を巻き込んだ「採用ピッチ資料プロジェクト」を立ち上げる方法をオススメしています。
採用ピッチ資料プロジェクトは以下の5ステップで進めていきましょう。

STEP1. プロジェクトメンバーの選定

採用ピッチ資料を作成するうえで重要な点は、プロジェクトメンバーの選定です。
6~10名のメンバーをバランス良く選定しましょう。気をつけたい点は2つです。

  • 職種・役職に偏りを持たせない
  • 会社へのエンゲージメントが高いメンバーを選定する

情報の偏りがないよう、職種(人事・営業・マーケ・エンジニア・CSなど)や役職(役員・管理職・現場社員など)が偏らないようにしましょう。
また採用ピッチ資料プロジェクトは、後述するワークショップで自社の課題に向き合うこととなります。
エンゲージメントが高いメンバーを選定しておくことで、そのまま課題解決に向けて行動を起こす可能性が増すでしょう。
低いメンバーを選定した場合「課題を言うだけで終わり」で止まる可能性が高まります。

STEP2. ワークショップを通して自社の魅力と課題を抽出する

採用ピッチ資料の作成前に、自社の魅力と課題を言語化・整理しましょう。
採用ピッチ資料プロジェクトのメンバーでワークショップを行うことを推奨しています。(所要時間2〜3時間)

■ワークショップで用意するもの

・ホワイトボード(もしくは大きめの画用紙)
・付箋
・マジックペン
・お菓子や飲み物(リラックスのため)
・音楽(リラックスのため)
※オンライン開催の場合は、miroなどのコラボレーションツールをオススメしています

 

■自社の魅力を洗い出す

1.自社の魅力をブレスト

まずは付箋を活用して、自社の魅力を洗い出します。
自社の魅力をできるだけ具体的に記載しましょう。

・悪い例:社長との距離が近い
・良い例:社長とマーケティング施策のディスカッションができるほど、社長との距離が近い

2.魅力をグルーピングする

近しい魅力をグルーピングします。
採用ピッチ資料には5-7つほどの魅力を記載することが多いので、7つほどのグループに分けておきましょう。
4P(理念 / 事業・業務内容 / 人・文化 / 待遇)を網羅的に記載しましょう。

3.魅力をまとめる

グルーピングされた魅力をキャッチコピーに落とし込んでいきます。
特定のフォーマットに落とし込むと、候補者に伝わりやすくなります。

例:HeaRの場合(特定のフォーマットに落とし込む=「◯◯すぎて、◯◯ない」)

  • アツすぎても”浮かない”
  • オープンすぎて”迷わない”
  • 浸透しすぎて”ブレない”

■自社の課題を洗い出す

1.自社の課題をブレスト

思いつく限りの課題を洗い出しましょう。魅力と同様、具体的に。
「こんなこと言ってしまって良いのかな」と思わなくても大丈夫です。
求職者は企業のリアルを知りたいと思っています。

悪い例:コミュニケーション量が少ない
・良い例:営業チームの営業進捗に関するコミュニケーション量が少ない

2.課題をグルーピングする

ブレストで出てきた課題を3つに分類しましょう

  • 短期的な課題(1-3ヶ月)
  • 中長期的な課題(6-12ヶ月)
  • 受け入れてもらいたいこと(出張が多い、土日出勤があるなど)

3.解決施策の設計

せっかく課題を言語化・整理できたので、解決に向けて動きましょう。
短期的な課題に重きをおきながら、中期的な課題も同時並行で着手することをおすすめしています。

STEP3. 採用コンセプトを設計する

採用ピッチ資料の方向性を定めるために、自社の採用コンセプトを設計します。
コンセプトを考える際「採用ピッチ資料を通して、候補者にどんなイメージを持ってもらいたいか?」を明確にしましょう。

採用コンセプトによって採用ピッチ資料のデザイン・構成が変わってくるので、社内でよく使われている単語などを参考に考えてみてください。
採用コンセプトはキャッチコピーのように仕上げると、求職者にメッセージとして伝わりやすくなります。

例:HeaRの場合「働くって、青春だ」

STEP4. 読後感を意識して制作する

ワークショップで言語化した自社の魅力や課題をもとに実際の制作に移りましょう。
採用ピッチ資料はデザインをスタイリッシュに魅せることよりも、候補者の読後感を意識して制作しましょう。
HeaRの採用コンセプトは「働くって、青春だ」であるため、ピッチ資料内に「青春」の単語が30回以上登場する設計にしています。

ご覧になった候補者から

「HeaRは青春って感じですね!」
「HeaRからは青春感を強く感じました

と言われると、狙い通りの読後感と判断しています。

また背伸びをするのではなく、自社の魅力や課題をオープンに伝え、自社らしさを存分に表現していきましょう。
採用コンセプトに基づいた一貫したメッセージを伝えていくと自社の雰囲気がより伝わります。

STEP5. 定期的にアップデートする

会社の状況は日々変化していきます。
事業や組織が成長・変化したタイミングでしっかりと更新することが重要です。
古い情報が残っていると求職者の方の印象を損ねることになります。

また面接時に候補者から採用ピッチ資料に関するご意見をいただけた場合には、フィードバックを活かして修正していきましょう。
HeaRの場合は「経営陣の紹介をしっかりしてほしい」というご意見をいただいたので、代表紹介のプロフィールを充実させました。

採用ピッチ資料の運用方法

せっかく採用ピッチ資料を作成したのであれば効果的に運用することが大切です。
]複数の運用方法があるため、自社の状況や採用課題に合わせて適切な運用方法を選定しましょう。

Web上に公開する

採用市場で一定の認知がある、もしくはSNS上で発信力がある企業に効果的です。話題になるような採用ピッチ資料が作成できればSNSで拡散され、自社のブランディングに繋げることができます。

面接前に送付して、面談時には読み上げない

自社理解が深まるが故のスクリーニング効果があるため、事前に採用ピッチ資料を送付しましょう。
送付のタイミングは面談の2-3日前をおすすめしています。

前日だと読んでくれなかったり、1週間前だと忘れるなどの事象が発生します。
事前に会社説明を済ませている状態なのでお互いの深いコミュニケーションに時間を使うことができます。

また面接時間も短縮されるため、節約できた時間を他の業務に時間を使うこともできます。
弊社が面談前にお送りしているメッセージを共有します

ご連絡ありがとうございます。
それでは◯日の◯時よりよろしくお願いいたします!

また、当日のZoom URLは下記でお願いいたします。
 htttp://zoom.〜〜
※パスワードを要求された場合はこちら
 abcdefg

事前に会社紹介資料をお送りいたします!
当日は当資料における質疑応答からスタートできればと思っておりますので、お目通しいただければ幸いです。

▼会社紹介資料(採用ピッチ資料)

https://speakerdeck.com/hear/company-profile

 

採用ピッチ資料のおすすめ事例

既に数多くの企業が採用ピッチ資料を公開していますが、今回は有名な4社の実例を紹介します。

マネーフォワード社

資産や家計を簡単に管理できるプロダクトが有名な「マネーフォワード社」の採用ピッチ資料も、高く評価されています。
最大の特徴はチームごとの社員紹介です。
実際に働いている社員の顔写真と文章を組み合わせ、シンプルながらも分かりやすい紹介ページに仕上がっています。
これを見れば自分が実際にそのチームに配属した姿をイメージしやすく「このチームに入りたい」という求職者の意欲向上にも役立ちます。

https://www.slideshare.net/moneyforward/lets-make-it-178146751

サイボウズ社

多くの人間が関わる仕事上で役立つ、情報共有サービスを提供しているのが「サイボウズ社」です。
実際にサービスを社内で使っている様子が採用ピッチ資料内に記載され、アピール力の高い内容になっています。
また「100人いれば100通りの人事制度があってよい」というコンセプトにも力を入れています。
柔軟な働き方が可能で、育児・介護休暇などの待遇面に関する情報も詳細に記載されていることが特徴です。

https://www.slideshare.net/Cybozu_Recruit/ver20198

ミラティブ社

「採用候補者様への手紙」というキャッチーなメッセージが有名なのは「ミラティブ社」です。
求職者の気持ちに重きを置き、就職する前に知りたい情報が網羅されています。
職種別の人数に関してはグラフを用いて、どの職種にどれくらいの人数が割かれているのか一目で分かります。
求職者にとっては自分の目指している職種がどれくらいの倍率なのか予想できるため、セルフスクリーニングに便利です。

https://speakerdeck.com/hr_team/mirrativ-letter

dely社

「dely社」はターゲットをエンジニアに限定することで、内容の濃い採用ピッチ資料を公開しました。
休日や手当などの求職者にとってポジティブな情報だけではなく、残業平均時間といった内容も記載されています。
実際に働く上で知りたい情報が網羅されているので、求職者の不安を軽減することが可能です。
エンジニア向けの職場環境作りとして、勉強会の実施や副業の許可などもアピールポイントとして挙げられています。

https://speakerdeck.com/tsubotax/dely

まとめ

採用情報のオープン化は止まりません。
候補者の方は自社の良い部分だけを伝える会社ではなく、自社の課題や悩みまでを包み隠さず伝える企業に魅力を感じるようになっています。
採用ピッチ資料を作成することで採用情報をオープンにし、本当の意味で自社とマッチした候補者との出会いを創出しましょう。
採用ピッチ資料の作成でお困りの際はHeaRにご連絡ください

 


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