採用コンサルティングとは?
まずは採用コンサルティングの定義についてご説明します。
採用コンサルティングとは「企業の人材採用における課題を解決し、採用を成功させるための戦略設計と実行支援を行うサービス」です。
コンサルティングと聞いて、大手の企業だけが支援の対象と思われる方もいらっしゃいますが、大手企業、中小企業問わず新卒採用や中途採用の成功のために採用コンサルティングを導入するケースが多くあります。
採用コンサルティングと採用代行(RPO)の違い
企業が採用の悩みを抱えた時に比較されるのが、「採用コンサルティング会社」と「採用代行(RPO)会社」です。それぞれの違いについて理解し、自社の採用課題に合ったサービスを選択しましょう。
採用コンサルティング会社
企業の採用成功のため「採用戦略設計~実行支援」までを行うサービス。提供しているサービスによって
- 上流の戦略設計のみを行う
- 実行までトータルでサポートする
などの違いがあります。採用における上流業務からの設計が基本となっており、知見やノウハウの提供に閉じず、実行プロセス支援を行う企業も多くあります。
採用代行(RPO)会社
RPOとは Recruit Process Outsourcingの略称。すなわち採用代行です。
企業の採用活動の一部(スカウトや面接など)を代行するサービスとなります。
採用戦略の設計には関わらないことが多いです。
労働人口減少による人材不足から、適切な採用戦略や実行がより求められる時代となっているため、採用コンサルティング・採用代行といったサービスを利用することで、企業の成長の一手となります。
採用コンサルティングサービスの流れ
続いて採用コンサルティング会社が主にどういったサービスを展開しているのかをご説明します。支援の流れを理解し、自社の課題にあったサービスかどうかを判定する助けになればと思います。
大きな流れとしては
①採用戦略の設計
②採用ブランディング戦略の設計
③採用要件定義・ペルソナ設計
④採用施策の設計(実行支援)
といった形になります。
1.採用戦略の設計
採用コンサルティングは基本的に、「採用戦略」の設計から始まります。
この時「採用」にのみ焦点を当てるのではなく、事業や組織の中長期的な理想状態を踏まえた上で、必要な採用ポジションの定義をします。
採用ポジションを明確にした後、合致する人材を採用するためのスケジュール設計をしていきます。
採用コンサルティング企業は、さまざまな企業の支援やノウハウから、企業の成長や目標に沿った採用戦略を策定し、採用現場や経営のメンバーとすり合わせながら戦略を確定させます。HeaRでは大元である経営・事業戦略を根本にし、それを実現できる採用戦略を提案しています。
採用戦略の設計はこちらで詳しく解説しています。
2.採用ブランディング戦略の設計
「優秀な人材を採用したい」とは誰しもが思うことです。
しかし求職者の視点に立ち、自社が魅力的に写っていなければ、採用難の現代においては競合との採用競争に負けてしまいます。
「選ぶ」ための採用活動から、「選ばれる」ための採用活動へと変化させていく上では、他社との差別化ポイントを考慮した自社の魅力を整理し、打ち出し方を戦略的に構築していくことが大切です。
採用コンサルティング会社は競合調査を行った上で、自社が取るべき採用ブランディング戦略を提案・具現化していきます。
3.採用要件定義、ペルソナ設計
採用戦略の全体像が描けたら、採用要件を定義します。戦略を履行する上で採用したい人材の要件を明確にすることによって、企業全体として採用活動に当たることができるようになります。要件定義とは、求める人材に備わっているスキル、マインドなどを整理するペルソナ設計、選考過程にて候補者を見極めるための基準の決定の2点によってなります。このプロセスから、採用マーケティングの全体像をもとに施策までを落とし込んでいきます。
採用ペルソナの設計は
1.候補者の「スクリーニング」を適正に行うことができる
2.候補者を惹きつける「アトラクト」を行うことができる
といったメリットがあります。
4.採用施策の設計(実行支援を含む場合もある)
ペルソナが設計できたら、いよいよ採用活動のスタートです。
ターゲットとなる人材を採用するための施策を構築します。
実行支援まで関わるコンサルティング会社の場合は、スカウト、面接、内定者フォローなど実働の支援も行います。
採用コンサルティングを導入するメリット
この章では採用コンサルティングを導入するメリット・デメリットをご紹介します。
両方を理解した上で、自社の採用課題が解決に導けるのかを判断しましょう。
1.客観的に自社の実態を認識できる
採用活動を実施していく中で、自社に対してバイアスがかかってしまうことはよくあります(内輪の視点で眺めてしまう)。採用コンサルティング会社は多くの企業の採用に関わってきた実績から、客観的な視点を踏まえ、他社と比較した時の強みや弱み、打ち出すべき魅力について助言が可能です。同業種や業界での立ち位置や、自社の見え方を把握するところからスタートできます。
2.採用市場の最新のトレンドをキャッチし、自社に反映できる
採用コンサルティング会社に依頼するメリットは、蓄積された採用に関するノウハウを自社に活かすことができる点にあります。採用コンサルティング会社は常に最新の採用トレンドや、各企業の採用状況をキャッチしています。その中から自社の状況に合わせ、効果が出る戦略や手法をカスタマイズし導入することが可能です。
3.採用戦略を確度高く設計できる
採用に詳しい人事が自社にいない場合、手探りで採用を進めていかなければいけません。採用コンサルティングを導入することで、採用の知見を持ったプロからアドバイスを受けて採用を進められ、効果的に採用活動の改善が進められます。
4.自社の採用担当者の負担を減らすことができる
採用担当者のリソースが不足していると、目の前のスカウトや面接、その他雑務に追われ自社の採用戦略についてじっくり考えることができません。採用コンサルティングは、採用を効率的・効果的に進められるよう、全ての施策を洗い出し、優先順位づけをするサポートを行います。採用担当者が本当に使うべきリソースを見極められ、日々の負担を軽減することに繋がります。
採用コンサルティングを導入するデメリット
1.自社とコンサルタントとの認識がずれると効果が出ない
コンサルタントは常に社内にいるわけではないので、日々の変化はキャッチアップできません。そのため採用担当者から、自社の事業・組織・採用における状況の共有を積極的に行う必要があります。
両者の認識にズレが生じると、改善点が的を得ず、コンサルティング導入の効果が得られなくなってしまいます。
2.自社に採用のノウハウが蓄積されにくい
コンサルティングは、3ヶ月~1年など一定期間内のプロジェクトとして支援するケースが多いです。この間、コンサルタントに戦略立案〜施工の全てを任せてしまうと、自社に採用のノウハウが蓄積されにくくなってしまいます。
採用コンサルティング会社を導入する場合は、プロジェクト終了後も運用できるよう、支援期間内にノウハウを溜める仕組みを作ることが大切です。
3.社内の情報収集などに工数がかかる
コンサルタントが戦略や戦術を設計するためには、精度の高い情報が必要です。そのため採用を担う人事部以外にも協力を求める場合があります。例を挙げると、「エンジニアの採用要件を策定するために、現場にインタビューやアンケートを実施する」などがあります。これまで採用担当として行ってこなかった作業が発生することもあるので、作業工数の見積もりには注意が必要です。
4.コストがかかる
採用コンサルティング会社に支援を依頼する場合、当然コストがかかります。「採用課題を解決するために必要なサービスなのか」を、採用予算とのバランスを鑑み、慎重に判断していきましょう。
採用コンサルティング会社を選ぶポイント
一口に採用コンサルティング会社といえども強みや領域が異なります。自社の課題をざっくりでも良いので共有し、最も適切な採用戦略や実行を担うことができそうな企業に依頼しましょう。
様々な企業と話をすることで、各社の採用課題の捉え方や知見、自社のフロントに立つ方との相性などを比較することが大切です。
ここで、採用コンサルティング会社を選ぶポイントを解説します。
1.各コンサルティング会社の得意領域と、自社の課題がマッチしているか
最も重視するべきは採用コンサルティング各社の得意領域です。
採用戦略が得意なのか、採用ブランディングが得意なのか、求人媒体やダイレクトリクルーティングが得意なのか。
コンサルティング会社によって様々な特徴があります。
自社の採用課題と照らし合わせ、相性が良いものを選びましょう。
2.各コンサルティング会社が所有しているノウハウが、自社の課題を解決してくれるのか
「採用課題を自社のリソースで解決できない」コンサルティング会社に支援を依頼する理由は、この一言に集約されます。
だからこそ、闇雲に支援先を選び効果が出なかったという自体は避けたいところ。
契約前の打ち合わせにて自社の課題を解決に導くノウハウを所有しているかを見極めましょう。
3.支援範囲はどこからどこまでか
採用コンサルティング会社によって支援領域は様々です。
戦略設計だけを行うのか、施策実行(RPO)まで行うのかという点は、しっかり確認しておきましょう。
上流の戦略設計だけを行う会社の場合、自社で施策を実行していくリソースも必要になります。
自社の状況を踏まえて判断することが求められます。
4.同業他社や同規模、同業種の支援実績を持っているか
業界や業種、規模が異なれば採用課題も異なります。
自社に近しい企業の支援実績があるかは必ず確認しましょう。
実績のあるコンサルティング会社であれば効果が出る可能性が高いですし、競合他社の情報もインプットできる可能性があります。
5.契約満了後も自社で運用できる仕組みが作れるか
コンサルティングは、3ヶ月~1年など一定期間内のプロジェクトとして支援するケースが多いです。
支援期間中は効果的に採用活動を進めることができても、満了後には自律自走の姿勢が求められます。
契約満了後も自社に採用のノウハウや運用方法が残せる形で関わってもらえるのか、という点ももしっかり確認しておきましょう。
6.採用コンサルタントの話を聞いた上で、納得感を持って社内を巻き込めるか
採用コンサルを依頼した後に丸投げしていると、採用が上手くいくことはありません。実際に自社の課題感をコンサルタントと壁打ちしてみて、社内を巻き込みながら実行がイメージできるかという観点も大切です。
採用コンサルティング会社オススメ15選
ここまで採用コンサルティング会社の特徴をお伝えしてきました。
では「採用コンサルティング会社の話を聞いてみたい!」と思った時、どの会社から聞くべきなのか、どの会社が自社にマッチしそうかなど、悩む方も多いでしょう。
ここからは採用コンサルティングを手掛けるHeaRだからこそ、本当にオススメできる会社12選を紹介していきます。
各社の特徴と、自社の採用課題とを照らし合わせ、企業選定にお役立てください。
HeaR社
マーケティング思考を取り入れた採用コンサルティング事業を展開するHeaR社。採用コンサルティングから実際の代行支援まで一貫して行なっている。
採用CX(候補者体験)とEX(従業員体験)は地続きであるという考え方の元、「自社のファンになってもらえる」採用コンサルティングが強み。
【オススメポイント】
- 採用CXとEXを連動させたコンサルティング
- 自社の魅力を整理、発見、創出する採用ブランディングが強み
- 採用の戦略設計だけではなく、施策の実行まで含めて一気通貫した支援が可能
ONE社
ONE社が提供する採用代行サービスでは、採用戦略の立案から入社後の定着まで、トータルでコンサルティングしています。
【オススメポイント】
- 雇用形態に限らず対応が可能
- 求人広告代理店事業を主力としたサービス展開をしているため、媒体の選定や効果分析、原稿修正といった細やかなサポートも可能
- 求人業界に精通したプロのコンサルタントがワンストップで徹底サポートするため、採用活動の知識や経験が浅くても安心
マンパワーグループ社
世界80カ国の地域に展開する外資系人材会社のマンパワーグループ社。
採用戦略のみならず、採用代行(RPO)、組織人事コンサルティングまで担当領域が広いのが特徴です。
オススメポイント
- 外資系での採用支援実績が多数
- RPO~採用戦略~組織人事まで幅広い領域を展開
- RPOでは応募者の対応、書類選考、面接、入社後のフォローまで幅広く対応可能
ネオキャリア社
総合人材サービス領域で様々な事業を展開するネオキャリア社。
パッケージではなく、各社にカスタマイズされた支援プランを提供できるのが強みです。
【オススメポイント】
- 新卒・中途両方支援実績あり
- パッケージではなく、オリジナルプランでのご提供
- 中小企業から大手企業に至るまで豊富な支援実績を有する
船井総合研究所社
中小・中堅企業のDX化を掲げ、55,000社以上の経営コンサルティング実績を持つ船井総合研究所社。
通年採用ソリューション、リモート営業導入ソリューションなど、採用や組織、育成に至るまで幅広いコンサルティングパッケージを有しています。
【オススメポイント】
- 中小・中堅企業に特化した採用支援の実績がある
- 経営コンサルティング会社視点で採用も支援できる
- 自社の採用課題に合わせたパッケージのコンサルティングプランがある
トライアンフ社
人事・労務・採用コンサルティング・アウトソーシング事業を展開するトライアンフ社。
採用のみならず人事領域全般をお任せできます。
【オススメポイント】
- 人事領域全般をカバーした支援範囲
- 採用戦略設計からRPOまで全ての業務を代行可能
- 三菱商事やYahoo Japan、日本通運など大手企業での実績多数
カケハシスカイソリューションズ社
採用コンサルティング事業に加え、採用サイトの作成ツールや応募者管理システムなどHRTECH領域にも進出しているカケハシスカイソリューションズ社。
採用ブランディングにおける制作支援や応募者のデータ化など採用以外の部分も支援しています。
【オススメポイント】
- 新卒・中途領域で幅広い採用コンサルティング実績がある
- CI・広告制作やHRテクノロジー事業も展開している
- 戦略設計から施策実行まで全てを一気通貫でコンサルティングできる
ジーズコンサルティング社
新卒・中途採用のコンサルティングから採用ツール(パンフレットやチラシ、ノベルティなど)の制作まで携わるジーズコンサルティング社。
チーム制でプロジェクトに関わる体制を取っており、スピーディーなコンサルティングを展開しています。
【オススメポイント】
- 採用戦略だけではなく、採用広報のコンテンツまで制作できる
- チーム制でコンサルティングに入るため、スピーディーなコンサルティングを展開
- 新入社員向けのビジネスマナー研修も展開し、入社後の活躍まで支援
Take Action社
エンゲージメントを軸に採用課題にコミットするTake Action社。
自社でエンゲージメントクラウドも展開し、定着までの支援に拘った採用コンサルティングが特徴です
【オススメポイント】
- 企業の強みや魅力を整理し、採用ブランディングの構築も行う
- 自社のエンゲージメントクラウドもあり、定着までコミットする採用支援
- 社員のAWARDプロデュースなど、企業カルチャーと社員を繋ぐサービスも展開
Legaseed社
「はたらくを幸せに」というコンセプトの元、人と組織の成長コンサルティングを手掛けるLegaseed社。
オリジナルの新卒採用イベントの企画なども行っています。
【オススメポイント】
- 新卒採用イベントをオリジナルで企画、制作している
- 採用の質を向上させるプロダクト開発や社員が働くオフィスの企画・デザインも行う
- 「日系クロストレンド」「東洋経済オンライン」などメディアでの露出が多数あり
LeIN
LinkedInのオフィシャルビジネスパートナーであるLeIN。
LinkedInを軸として採用戦略の設計からRPOまでを展開しています。
【オススメポイント】
- LinkedInのオフィシャルビジネスパートナー
- 大手国内企業、外資企業での採用支援実績があり
- 日英のバイリンガルでの対応が可能、グローバル案件に強い
キャスター社
フルリモートのオンラインアシスタントを用いたサービス展開を行うキャスター社。RPOがメインですが、累計300社以上の支援実績があります。
【オススメポイント】
- 人事領域の出身者が多いため、安定稼働
- RPO業務の入り口であるスカウト、媒体運用、エージェント対応などに特化
- スタートアップの立ち上げ期における採用代行の実績があり
クライアントファースト株式会社
採用関連のサービスを広く提供しているクライアントファースト社。支援領域の広さから、ワンストップでの対応が可能。
【オススメポイント】
- サービス提供領域の広さ
- 採用RPAの開発
- スタッフが採用のエキスパート
株式会社マイナビ
採用活動を40年以上サポートするマイナビ社も採用コンサルティングサービスを提供しています。
【オススメポイント】
- マイナビの信頼性
- ナレッジを活かした採用プロセス設計
- 幅広い採用・人事支援サービス
アチーブメントHRソリューションズ株式会社
人と組織のOS=マインドセットを変革する研修サービスを軸に、採用支援も行うアチーブメントHRソリューションズ社。中小企業の就職希望企業ランキングで人気No.1になった実績もあるなど、ナレッジを自社で体現しています。
【オススメポイント】
- 豊富な研修ナレッジを軸にした採用設計
- 新卒採用のノウハウ
まとめ
いかがでしたでしょうか。
各社、企業の採用課題に向けて素晴らしいサービスを展開しております。
その中でもし、HeaRをご一考いただける場合、無料で採用コンサルタントへのご相談も受け付けております。
ぜひお気軽にご連絡ください。