怪我で将来を諦めた。でもそれは、「なんでもできる」人生の始まりだった。
田島:
北本さん、本日はよろしくおねがいします!早速なんですが、note読ませていただきました。かなり波乱万丈というか、色々経験されてるんですね。今はRubyinさんでインターンをしながら大学で社会物理学の勉強をされてるんですよね。
北本さん:
よろしくおねがいします! そうなんです。一度入学した防衛大学校を中退した後、浪人時代を経て高知工科大学に入学しました。
田島:
おお、そうだったんですね! もともと高知にはご縁があるんですか?
北本さん:
出身が高知県の田舎なんです。小学生の時は、学校が終わってランドセルを置いたら友達と山にいって秘密基地作って……みたいな子供でした。中高一貫の学校に通ってラグビーを初めて、そこでは全国大会にいくくらい練習をしてます。
田島:
小さい頃から全力! って感じですね。
北本さん:
6時から朝練、放課後は19時まで、本当に週8で練習、みたいな環境で6年間ラグビーに打ち込んでいました! 高校を卒業して防衛大学校に入学したのですが、19歳の時にアメリカンフットボールで頸椎を損傷してしまい移植手術を経験しています。
田島:
うわああ……本当に波乱万丈。手術は成功されたんですね。
北本さん:
おかげさまで元気になりました。でも、リハビリが思い通り上手く行かなかったり、いろいろあって自衛官に成るのは難しいと言われてしまったんです。そのときは本当にネガティブになっていました。
田島:
北本さんといえば、「全力!」「ポジティブ!」って感じですが、そんな時期もあったんですね。そこから回復していけた理由は何だったんでしょうか?
北本さん:
防衛大にいたときは自衛官に成るための訓練だったので、規律がすごく厳しかったんです。やりたいことをやる環境ではなく、しなければならないことを徹底してやっていく環境。でも、大学をやめたときに「何でも出来るじゃん!」と考えを切り替えられたんです。
田島:
うんうん。夢は諦めてしまったものの、好きなことをやることで回復していったんですね。
北本さん:
アルバイトをしたり、ヒッチハイクして伊豆まで行ったり、ラグビーのワールドカップの運営に携わったり。大学での研究も、最先端の学問に触れられてとても楽しんでいます。
「みんなが幸せ」な就活のイベントとは?
田島:
そこからRubyinさんでインターンを始められたんですね。お仕事の内容について教えて下さい。
北本さん:
Rubyinは人材のイベントをやっているスタートアップです。僕たちのビジョン・ミッションは「すべての人を幸せにする」、ミッションは「自分らしさのきっかけを提供する」こと。自分らしさのきっかけを提供するようなイベントをやっています。
田島:
ふむふむ、どんなイベントなんですか?
北本さん:
ウィルハンティングというイベントを開催しています。企業さんと学生さん一対一で面談が出来るというのを強みにしたイベントなんです。学生さんが自分の人生や過去をプレゼンして企業さんがフィードバックする形になっており、その中で企業さんが欲しいと思った人材にアプローチするんです。
田島:
すごい! 学生さん側から魅力のPRができるの、面白いですね。現代の就活市場は、いろいろな取り組みがあるもののまだまだ学生さんが企業からのスカウトを待つ形だと思うんです。そういう既存の枠組みをいい意味で壊していくサービスだな、と思います。
田島:
Rubyinさんは、社会のどのような課題に向き合いサービスを展開されているんでしょうか。
北本さん:
日本人の労働幸福度を上げていきたいんです。会社の理念は「すべての人を幸せにする」ことなので、働く人が幸福になるようにしていきたいと思っています。
田島:
そうですよね。生きることと働くことは切っても切り離せないですからね。
北本さん:
そうなんです。そのためには、企業さんに合わせる就活ではなく、働く人が自分のことをさらけ出せるような機会提供が重要だと思っています。他の人に「良い企業だって言われたから」「この選択が正解だから」という選び方をしないことによって、自分が選んだ仕事だからと自信を持って言えるよう人が増えていくと思っています。
田島:
本当に、キャリア形成の上では自分の意思をどこに持つのか、というのはすごく重要なことですよね。WILLが強ければそのためにちょっと無理も効いて、成長の機会を得られるというのは私も経験したことです。
北本さん:
現状の労働や就活のシステムでなんとか回っているからOKではなく、より上を目指すべきだと思うんです。やっぱり、みんなが幸せな方がハッピーじゃないですか!捉え方や考え方を変えていけば、見える世界は変わってきます。
田島:
間違いない! 北本さん自身も、ネガティブな部分から「何でも出来るじゃん!」と思い直すことが出来たんですものね。
人のつながりが、仕事とやりたいことの道標になる
田島:
北本さんが、働いて青春してる! って思う瞬間ってどんなときですか?
北本さん:
人とのつながりを感じるとすごく青春を感じます。会社の中でもそうですし、もちろんクライアント企業様ともお酒を飲みながら雑談することが結構多いんです。仕事だけのビジネスパートナーを超えるような、よい出会いを見つけた瞬間が青春です。
田島:
そうですよね、BtoBのビジネスとはいえ、担当者どうしは人と人。そこから何か素敵なつながりや関わりが生まれてくることって、もちろんあると思うんです。
北本さん:
そうなんですよね。お客様は、いつかの友達、いつかの親友かもしれない。そういうつながりを意識できたときが青春です。Twitterでもそういうつながりが生まれる瞬間が大好きです。
田島:
そういえば北本さんはTwitterで「介護業界を変えたい」と発信されていますよね。
北本さん:
そうなんです。Twitter経由でお話した介護の企業の人事さんとかと繋がりが生まれて、将来の夢に近づいていっている気がしています。
田島:
Rubyinさんでのお仕事以外、自分でも色々取り組まれているんですね。介護業界への関心はずっとあったんですか?
北本さん:
アルバイトとしてですが、介護施設のスタッフとして介助をしていたんです。すごく意義のある世界ですが、ジレンマも大きいと思っています。優秀な人が退職していってしまったり、給与の問題があったり。そういうところにも寄与できるように成っていきたいですね。
田島:
北本さんが「全力少年」と冠している理由がよーくわかったインタビューでした。お仕事も、勉強も、やりたいことにも常に全力。今日はありがとうございました!
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