Instagram採用のデメリットとは
即効性のある施策ではない
Instagram採用は、アカウントを育てていく過程に時間がかかるものになっています。始めてすぐに採用活動に効果が与えられるかというとそうではなく、一定以上のフォロワー数や投稿数になって徐々に求職者に認知されていくというプロセスを踏む必要があります。
ですので、運用体制が整ったら、中長期的に目標を定めて継続することが大切です。
炎上のリスクがある
SNS運用での投稿・発信は第三者が常に見られる状態にあります。 Instagramはツイッターなどと比べると拡散性が低いSNSではありますが、企業の名前で発信する以上は炎上リスクに気を配る必要があります。
炎上には「炎上さしすせそ」と呼ばれる炎上しやすい話題や状況があります。以下要素を確認して、炎上リスクに備えましょう。
さ:災害・差別
し:思想・宗教
す:スパム・スポーツ・スキャンダル
せ:政治・セクシャル(含LGBT)
そ:操作ミス(誤投稿)
上記のことに気をつけながら運用をしましょう。コンテンツについては、第三者からみて問題がないか、社内でのWチェック体制を整えるなどで炎上のリスク対策をすることも可能です。
SNSの中では工数がかかる
Instagram採用を進めるには、一定期間の継続が必要です。 Instagramは画像投稿型のSNSなので、画像クリエイティブを作成する工数が必要になってきます。
統一感あるコンセプトで求職者に好印象をもってもらうには、デザイン面でも一定以上のクオリティを担保することが求められます。ツイッターやfacebookなどと比べて、複数の担当者が必要になったりすることもあるので、SNSの中では比較的運用リソースが必要なものとなります。
Instagram運用-準備編
ここからは、実際に Instagramを運用する際にどうすればいいのかを準備フェーズと実践フェーズに分けて解説していきます。
ペルソナを設計する
採用ペルソナを設計している場合は、その人物像をもとに「Instagramを見る頻度」「どんな目的でInstagramを使用しているか」など、アプローチしたい層が考えていることを言語化し、そのペルソナに対して有益な情報を提供できるコンテンツ設計を意識しましょう。
採用ペルソナの設計がまだの場合は、先にそちらを設計してからフォロワーペルソナの設計に入るのがおすすめです。
以下記事では、採用要件(ペルソナ)のフレームワーク・設定方法について説明しております。ぜひご一読ください。
▽採用要件(ペルソナ)の設定方法&フレームワークを大公開▽
https://www.hear.co.jp/recruit/persona-make
コンセプトを決める
次に Instagramの運用コンセプトを決めます。採用ペルソナを元にし、そのセグメントに刺さるようなコンセプトを決定していきます。
例として、新卒採用向けの情報発信を Instagramから行う場合を想定します。
ターゲットは就活中の大学生(実際はより細かいセグメント分けをする)で、女性の採用を推し進めたいという意図があったと仮定すると、投稿のコンセプトを女性が活躍する環境で、働きやすさや福利厚生を前に押し出す運用コンセプトとなり、コンテンツの内容などが決まっていきます。
上記のように、自社のペルソナ設計が元となって、クリエイティブの雰囲気やコンテンツの内容が固まっていきます。
Instagram運用-実践編
認知拡大・初期
Instagramの運用を開始してすぐには、フォロワー数は伸びていきません。しかし投稿に対して適切なタグ設定をすることで検索結果やレコメンドに投稿が露出し、フォロワー外のユーザーにも投稿を見てもらうことが出来ます。
なので初期はターゲットユーザーと親和性の高いタグを投稿に設定し、そこからユーザーの流入を図っていきましょう。
フォロワーが1000人を超えたあたりから、認知も大きく広がっていくので、指数関数型の伸びを意識して、立ち上げ初期は継続しましょう。
想起集合を取る
設計した採用コンセプトの一部をアカウント名や投稿に記載する、投稿に採用コンセプトを想起させる単語を散りばめるなどの施策により、フォロワーに自社の採用コンセプトを浸透させ、「〇〇といえばこの会社」と印象づけることができます。
この印象づけができれば、〇〇な会社に転職したいとフォロワーが感じた際に真っ先に自社を思い出してもらえるため、 Instagramからの応募流入へと繋がっていきます。
ユーザーの声を聞きながら改善する
Instagramでの露出が増えていくと、ユーザーからのコメントや質問が飛んできたり、「いいね」が多い投稿・少ない投稿と差分が出てきます。その結果から、ユーザーが求める情報と適切な伝えかたをアップデートしていきましょう。
それに加えて、自社が求職者に伝えたい情報をどうマージさせて伝えやすくするかが、改善のポイントです。
求人情報の公開・拡散
ある程度のフォロワーを獲得できたら、求人情報を Instagramに投稿したり拡散したりといった採用への活用を本格化させていきましょう。
また、アカウントのプロフィールや投稿に、採用サイトへのリンクや情報を掲載しておくのも良いでしょう。
自社採用HPへの主要な流入チャネルとしても活用の幅が広がります。また他のSNSや採用媒体との接続をしても良いでしょう。
以下記事では、SNSを活用したソーシャルリクルーティングの手法を解説しております。是非ご一読ください。
▽ソーシャルリクルーティングの事例とポイントを解説!▽
https://www.hear.co.jp/recruit/social-recruiting
DMからのダイレクトリクルーティング
自社アカウントのフォロワーや閲覧者によい人材がいれば、DM(ダイレクトメッセージ)を通じてスカウトを送ってみましょう。また、ツイッターなどのように、アカウントを人格(個人名など)で運用していない場合は、自社の採用情報の紹介などを行ってもいいでしょう。
また、運用間もない時期のような関係性ができていない場合にDMを送ってしまうと、逆に不審に思われたりネガティブな印象を持たれたりすることがあるので注意が必要です。
Twiiter採用が上手な企業さん
三井住友カード社
三井住友カード社は新卒採用専用のアカウントをインスタグラムで開設しています。
インスタグラムの特徴でもある若年層の多さから、新卒採用の対象にうまくアプローチしています。
発信の内容も就活生にみてもらえるような内容となっており、社員インタビューから、内定者ヘのインタビュー・オフィスツアーの画像など、充実しています。
Instagramアカウント:https://www.instagram.com/smcc_recruit
ニトリ社
大手家具メーカーのニトリ社ではインスタグラムを活用し、新卒採用専門のアカウントを運営しており、フォロワーは5000人弱に登ります。
社員インタビューや内定者インタビュー・また就活生向けのTipsなどを紹介しており、就活生から人気の企業になっています。
Instagramアカウント:https://www.instagram.com/nitorishinsotsu
以下資料では、オンラインでのリクルーティング手法について解説しております。是非ご一読ください。
▽【お役立ち資料】オンライン時代で差をつける リクルーティング手法▽
https://hear-20737044.hs-sites.com/onlineinterviewhp
まとめ
Instagram採用は、企業のイメージを求職者に伝える上でとても有効な施策です。継続的かつ一貫したコンセプトをもった運用を通じて、よい効果を生み出していきましょう。
HeaRでは、自社でのInstagram採用経験を活かして、Instagram採用に関するご相談も受け付けています。「Instagram採用を始めたいけれどコンセプトが決まらない…」「Instagram運用がうまくいっていない」といったお悩みをもつ企業様は、ぜひ下記から日程選択して頂き、HeaRにご相談ください!