エントランスブック(Entrance Book)の作成目的
エントランスブックを作成する目的としては、カジュアル面談へのハードルを低くする効果があるためです。
これはマーケティングでいう階段設計を行うための施策で、階段設計を行った時と同じような効果を得ることができます。(階段設計についてはこちら)
この階段設計の考え方は多く採用のフェーズで使えるため、自社の採用活動が「なめらかな階段」になっているかをチェックすることをおすすめします。
エントランスブック(Entrance Book)の作成方法
3C4P分析を行い、自社の魅力分析を行う
マーケティング用語で3Cは、「Company」「Competitor」「Customer」4Pは、「Product」「Promotion」「Price」「Place」ですが、採用での3Cは、「Company」「Competitor」「Candidate」4Pは、「Philosophy」「People」「Profession」「Privilege」になります。
採用したい候補者が、どんな方で、自社のどんな所に興味があり、選考フェーズのどこに該当するのかなどを下記の画像を参考に言語化していきましょう。
具体的に採用の3C4Pを知りたい方は、下記記事をぜひご覧ください。
採用の障壁になっていることを特定し、配信するコンテンツを決める
上記の階段設計を行っていく時に、大切なのは候補者のインサイトを知るということです。
そのためには、候補者や直近の内定者にインタビューを行い、どこに障壁があったかを突き止めましょう。
候補者の障壁を無くすことは、候補者の採用体験向上に繋がります。採用CX(候補者体験)について詳しく知りたい方は下記を参照ください。
エントランスブックを作成する媒体を決める
エントランスブックの構成が決まったら、次にどの媒体で作成するか考えましょう。
色々なエントランスブックを見ていく中で、Notionとnoteが多く使われていました。
他にもエンジニアなどからのアクセス数が多い、「はてなブログ」「Qiita」「Zenn」などで作成するなどペルソナに合わせて媒体を選択することもおすすめです。
エントランスブック(Entrance Book)の活用方法
エントランスブックの活用方法としては、大きく2つあります。
カジュアル面談前の提供
カジュアル面談前にエントランスブックを送ります。エントランスブックをお送りすることで、仕事の流れや組織体制、どんな雰囲気の人が多いかなどが候補者に情報格差が無いように伝えることができ、選考体験を向上させることができます。
また、候補者がセルフジャッジさせる材料を候補者にお送りすることで、自社に合わない方の応募を減らすことにより、採用の質向上や無駄な時間を取らなくて済むなどのお互いWinWinな関係を築くことが可能になります。
採用広報記事への設置
採用広報記事にエントランスブックを設置を行うことは、上記の「エントランスブック(Entrance Book)**の作成目的」**で記載した「階段設計」の1施策として機能します。
採用広報などからエントランスブックを見てもらうことで、より自社への興味を上げることができカジュアル面談や選考へ進む候補者の数を増やすことができます。
エントランスブック(Entrance Book)の活用事例
Smart HR社
Smart HR社では、インサイドセールスに向けたエントランスブックをnoteで作成しております。Smart HR社が何を大事にしているのか、インサイドセールスのキャリアパスについて、動画コンテンツなどと豊富なコンテンツが盛り込まれています。
Entrance Book for インサイドセールス(SmartHRにご興味をお持ちいただいた皆さまへ)|株式会社SmartHR|note
カミナシ社
カミナシ社では、各ポジションのドキュメントをまとめた全社版エントランスブックをNotionで作成しております。
会社のミッションから事業概要、組織についてなどをまとめた「カルチャーデック」やカミナシ社が抱える課題に沿った求人紹介の「採用ウィッシュリスト」などユニークなコンテンツが盛り込まれています。
まとめ
今回は候補者の応募のハードルを下げる施策としてエントランスブックの作成についてお伝えしてきました。
自社の魅力を網羅的に整理し、自社が求める候補者にとって情報の格差が無くなり、応募しやすい環境作りを進めていきましょう。
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