「熱く生きる」、体育会系経営者の新たな挑戦
田島:
ええと……「坂田」さんのお名前は、サカタさん、でいいんですよね……?もしかして、ハンデンさん……なんでしょうか……?
坂田さん:
いえいえ、普通にサカタ、で大丈夫です(笑)坂田を違う読み方に変えて、株式会社HANDENという名前にしただけですよ。
田島:
よかった……!たまにいるじゃないですか、結構よくある漢字だけど変わった読み方する人。失礼を働いてしまったかとおもいました。ではでは早速、色々お話を聞かせて下さい。
坂田さん:
僕は今34歳、広島県出身です。高校まで男子校でずっとスポーツをやっていて、大学でも自転車競技をしていました。結構体育会系育ちです。
田島:
男子校!私は女子高出身なので、少し親近感わきました。体育会系……会社も結構、体育会系な雰囲気なんですか?
坂田さん:
そうですね。社内向けの理念として「ビジネスアスリートになろう」というものを掲げているんです。熱く生きていきたいとおもってます!
田島:
なるほど! では HANDENさんの事業も体育会系なんでしょうか。
坂田さん:
雰囲気は体育会系ですが、やっていることはぜんぜん違うんです。今は、小規模EC事業者向けに、物撮りや動画制作のサービスをやっています。
田島:
ネットショップの写真や動画ですよね。確かに……めちゃくちゃ大事ですもんね……
坂田さん:
弊社は元々、OEMメーカーとしてEC事業をずっとやっていたんですが、その中で「ものを作っている人たちの思いをきちんと写真に表すのって難しい」と気が付き始めたんです。そこで、WEBやECで売れる写真を撮ろう、というコンセプトで提案するサービス「AirPhoto」を先月リリースしました。
田島:
おお、確かに! そうですよね。実際にWEBで購入する人たちは、なかなか実物を手に取る機会がありません。だからこそ、写真って本当に重要だなと思います。
坂田さん:
まず、ものの作り手がカメラマンに対して自分のブランドの世界観をしっかりと言語化して伝えるのはすごく難しいんですよね。小さなEC事業者がますます増えてくる中で、きちんと世界観を汲み取ってくれるカメラマンを自社で雇うことも難しい。僕自身が苦労したところだったので、これはサービスになる、と思って始めました。
「売れる写真」を撮るには、世界観を作り上げることが重要
田島:
実は私少し前に結婚して、コロナだったのでウエディングフォトだけ撮ったんです。ウェディングフォトって、真っ白! きらきら! 笑顔! みたいなの、多いじゃないですか。でも私、それが嫌だったんです。ちょっと影と艶のある写真が撮りたくて……(笑) なかなか世界観を理解してくださる会社さん・カメラマンさんに出会うのには苦労しました。
坂田さん:
まさに同じことが物撮りでも起こっています。たとえばクリスマスっぽく写真を撮りたいと一言で言っても、伝統的なクリスマスの「赤と緑」のイメージなのか、オシャレを重視して「白と金」のイメージなのかによって世界観が全然違います。ブランドとして何を目指しているのかをヒアリングして、世界観をひとつずつ明確にしていくことが出来ると、良い写真にぐっと近づくんです。
田島:
確かに。私も、写真でグッと来て買っちゃうことありますもん。逆に、Uber Eatsでも、インスタのアクセサリーショップでも、写真がイケてないとぜんぜん購買意欲が上がりません。ほんとうに大事ですよね。
坂田さん:
従来、カメラマンに写真を撮ってもらうときって、基本は時給で報酬をお支払いするのが一般的だったんです。その時間の間に沢山写真を撮ってもらって、そこからカットを選ぶんですね。
田島:
それってつまり、気に入ったものがあってもなくても固定でお支払い、ってことですよね。
坂田さん:
そうなんです。カメラマンは稼働時間を提供する。一方、EC事業者は「売れる」写真がほしい。ここが微妙に噛み合っていなかったんですよ。だからAirPhotoでは、世界観をしっかりとヒアリングした上で写真を取り、出来上がった写真をカット単位で購入してもらうんです。
田島:
なるほど……!ちょっと私が学生のとき、壁に写真がばーっと貼り出されてそこから自分が写ってる写真を買うしくみだったのを思い出しました(笑) たしかにそれだと、EC事業者さんは自分のイメージに合致したものを納得して買うことができますよね。
坂田さん:
事前のイメージ共有をしっかりとすることで、納得して購入してもらう写真を撮ることはできます。実は此れ、写真業界ではまだ一般的ではないビジネスモデルなんです。
田島:
新たな挑戦ですね。私が何かを作って売り始めたらぜひお願いしたいです!
小さな経済圏をどんどん回すことが、日本の経済を元気にする
田島:
なんというか、世の中に自分でものを売ることが出来る仕組み、って増えていっているじゃないですか。逆に、売っているものの良さをしっかり伝えていくことって難しくなってきている、とも感じていて。坂田さんは、ご紹介いただいたサービスがどんなふうに社会課題に寄与すると考えていますか?
坂田さん:
そうですね。一言でいうと、日本の経済全体を活性化させていけると考えているんです。ご指摘の通り、インフルエンサーや小規模な会社がそれぞれの経済圏を作っている時代になっています。その小さな経済圏を回す人がどれくらい多く出てくるか、そしてどれくらい上手にビジネスが進んでいくのかが日本経済が元気になるための鍵だと思うんです。
田島:
そうですね、もう、大きな会社ができる大規模なものづくりだけではなく、そういう小さなものづくりがメインストリームになっているとすら思います。
坂田さん:
OEMのメーカーや小規模なメーカーが自分の世界観をお客さんに伝えて、買ってもらえる仕組みを作っていく。やりたい世界観を打ち出して経済を回していく人が増えることで、世の中は面白くなっていくと考えています。
田島:
日本は人口が減って、経済も縮小しつつあり……ほんとうに、社会問題が沢山あるとおもうんです。ECのいいところは、世界中どこにいても物が買えること。そのための仕組みも整い始めていますよね。
坂田さん:
そうなんです。海外に出ていくのはこれから絶対必要な視点です。日本には言語の壁があって、日本のサービスを世界に持っていくのはハードルが高いと思っています。でも、伝統工芸のような切り口など、日本の「もの」であれば海外への進出も可能性が十分あります。
田島:
着物とか、和菓子とか、それこそ写真が素敵ならもっと魅力が伝わるものは多いと思います。
坂田さん:
そういう意味でも、サービスを通してどんどん会社に知見を貯めて、海外進出をしたい事業者さんへのコンサルなども出来たらいいな、と考えてるんです。日本のものが海外に出られる土壌ができれば、ますます日本が元気になるはずです!
田島:
ありがとうございます! 最後に、坂田さんにとっての「青春」について教えて下さい。
坂田さん:
うちの会社のメンバーは、やるべきことを終えて、自分のやりたい仕事を始めるとき、凄く輝くんです。「今から自分の価値を出していく時間!」って感じで、すごくハイテンション。それがなんだか、放課後に部活していたときみたいなんですよね。
田島:
一日眠いながらも授業を終えて、よし放課後! 部活するぞ! みたいなかんじですね!
坂田さん:
そうなんです。そういう、熱い時間のはじまり。最初にもお伝えした通り、「ビジネスアスリートになろう」という考えを掲げた会社なので、みんな熱い人が多いんです。そういう、部活に打ち込むような熱意を感じたとき、青春だな、と思ってます。
田島:
そういう熱い思いを持った皆さんが、個人のブランドの世界観を表現して、経済を豊かにしていくんですね……!坂田さん、本日はありがとうございました!
▼坂田さんからのPR
弊社では、小規模なEC事業者がブランドを育てていくことができるよう、EC制作からマーケティングや広報までをサポートしております。特にEC用の物撮り、動画については、「ECで売れる素材」を作成することにフォーカスし、専属のカメラマン、スタイリストが自社スタジオでの撮影を行っています。完成した写真を見てから購入を決定できますので、EC事業を行っている方はぜひ一度WEBサイトをご覧になってみてください。
https://airphoto.jp/