ビズリーチとは
ビズリーチとは、即戦力人材と求人企業をつなぐ日本最大級のスカウトサービスです。このサービスは専門職やマネージャーレベルのプロフェッショナル人材が中心で、求職者にはキャリアアップやスキルアップの機会を、企業には優秀な人材の発掘と採用の支援を提供します。
ビズリーチは、190万人以上の会員数(※2023年1月時点)や豊富な求人情報により、業界内で高い評価を受けています。また、利用者のキャリアを次のステージへ導くためのコンサルティングやアドバイスも提供しており、全方位的なサポートが多くのユーザーから支持されています。
ビズリーチユーザーの特徴・傾向
高収入層と即戦力人材が集うプラットフォーム
ビズリーチは他サービスと比較して、年収1,000万円以上のハイクラス層ユーザーが多いことが特徴です。これらのユーザーは、自らの年収や市場価値を向上させたいと考える傾向にあります。
さまざまな職種の人材が登録しており、セールス、マーケター、エンジニアなど幅広い範囲をカバーしています。また、大手企業の管理職やベンチャー企業の役員クラスも存在します。マネージャークラスやコンサルティングファーム出身者の採用を検討している企業にとって、ビズリーチは最適な選択肢と言えます。
20代の優秀層・エンジニアも増加傾向
最近は特に20代の優秀な若手層の登録が増加しています。これは若手向けのスカウトサービス「キャリトレ」のサービス停止に伴うもので、高いポテンシャルを持つ若手層や、第二新卒者がビズリーチに流れてきています。そのため学歴を重視するポテンシャル採用や未経験職種の若手採用を考えている企業にとって、ビズリーチは理想的な選択肢です。
さらに20代から30代のエンジニア層も増加傾向です。彼らは業務システムの上流工程からWebサービスの開発まで、多様な経験を持っています。エンジニア専門のスカウトサービスとの併用も考慮に入れると、より効果的な人材採用が可能になります。
転職意向度の高いアクティブユーザーが多い
ビズリーチは転職意向度が高いアクティブユーザーが多いことで知られています。同サービスには「プラチナスカウト」があり、課金を行った候補者だけが返信できる機能です。このような機能を通して他のダイレクトリクルーティングサービスに比べて、アクティブユーザーを最大化しています。
また最終ログインから2週間以内のユーザーを検索すると、データサイエンティストなどの希少な経験を持つ人材も一定数見つけることが可能です。この点は、企業が効率的に適切な候補者を見つける上で大きな利点となっています。
ビズリーチ導入企業の特徴
プライム市場やグロース市場の上場企業から、中小企業やスタートアップに至るまで幅広い企業に利用されています。特にダイレクトリクルーティングを初めて取り入れる企業にとって、ビズリーチの豊富なユーザーベースと使いやすさは選択の決め手になることが多いです。
利用している業種も多岐にわたり、コンサルティングファーム、IT企業、SES/SIer、製造業、商社など、多様な業界の企業がビズリーチを活用しています。またビズリーチの公式サイトでは、実際にサービスを利用している企業の事例を検索することが可能です。これは、競合他社がビズリーチをどのように使っているかを調べるのに非常に便利な機能です。
ビズリーチの予算
採用予算(ビズリーチの予算)の策定方法
採用予算を大まかに分類すると4つに分類することができます。
- エージェント費
- スカウト費
- 掲載媒体費
- その他
年間採用目標を採用チャネルごとに振り分けながら、ビズリーチに割くべき予算を数値化していきましょう。
ビズリーチの運用方法
ビズリーチの運用ステップは7工程です。
- ログイン
- 求人作成
- ターゲットリストの作成
- スカウトテンプレートの作成
- 送付
- 再送
- 分析・改善
求人作成
求人票やスカウト文のタイトル構成は「ベース」+「フック」を意識しましょう。
- ベース:どんな業務内容をお願いするのか
- フック:自社の魅力を打ち出しながらタイトルにヒキをつくる
フックのつくり方は「自分ごと化」や「数字の魔力」など様々あります。
ベース+フックで構成された以下求人を参考に、自社ならではのタイトルを作ってみましょう。
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【ビズリーチの求人作成の注意点】
- 求人管理IDは制約なし(例:001、求人①)だが、分析しやすいフォーマットが吉
- 仕事内容や応募資格欄は、社名を特定できる情報を掲載することができません
- 登録申請から掲載完了まで約1営業日かかります
- 候補者側の求人検索に表示されたくない場合は非公開設定にしましょう
ターゲットリストの作成
ターゲットリストを作成することで、スカウト送信を一気に行うことが可能になります。しかし一斉送信をすることを見据えて、検索条件を緩めないよう気をつけましょう。
運用初期は「THE・採用ターゲット」のみに送付できるよう、検索条件を絞り込みます。そして送付対象者が少なくなり始めたタイミングで、検索条件を緩めていきましょう。
【ビズリーチのターゲットリスト作成の注意点】
- HOTは転職意欲が高く、返信が期待できる候補者
- WILLは「興味のある働き方」が自社とマッチしている候補者
- 使用した検索条件は登録可能。再度その検索軸で検索したい場合は活用しましょう
スカウトテンプレートの作成
HeaRの支援実績で返信率の高いスカウトメールの型を3つご紹介します。
- まずは会いませんか?型
- イシューで惹きつける型
- あなたに興味あります型
タイトルは「ベース」+「フック」を意識しながら作成し、本文は上記構成を参考に作成しましょう。またスカウトを一定期間運用した後に返信率・応募率の高い型を特定できるよう、送付後の分析体制も構築します。
【ビズリーチのスカウトテンプレート作成の注意点】
ビズリーチは、再送スカウトが自動送信される仕様になっています。再送信テンプレートも必ず作成しましょう。なお、再送メールではスカウト残数は消費されません。
送付
ターゲットリストに追加した候補者に対してスカウトを送付していきます。スカウトテンプレートを軸に、1人ひとりへ多少のカスタマイズを行う場合は以下の点を意識しましょう。
- 「誰から」「どんな人に」「なぜ送ったのか」を文中で明確にする
- 褒める以上に、自社とのフィットを伝える
- 候補者に伝わる魅力を打ち出す
- スカウトメールのゴールを設定する(カジュアル面談・説明会等)
- Iメッセージにする(自分が感じた事実のため、否定されにくい)
【ビズリーチのスカウト送付の注意点】
- 土日や営業時間外に作業する場合は「スカウト送信予約」の機能を利用
- 送信予約ができるのは、ビズリーチの特徴の1つ
再送
スカウトメールは一度のみならず複数回送ると返信率が高まります。候補者も多くの企業からスカウトを受け取っています。目に留めてもらうためには、何度も送付して接触機会を最大化する必要があるのです。
同じタイトル・本文を複数回送るだけでは候補者から返信は来ません。1通目から3通目にかけて文章量を減らしていったり、複数回送付していることをアピールする内容に変えていきましょう。
【ビズリーチのスカウト再送の注意点】
- 再送設定は3営業日後、5日営業日後、10日営業日後で選択可能
- 3営業日後が最も返信率が高いため、3営業日後を推奨
- 5日営業日・10日営業日後だと同じ曜日のため、候補者の行動変容が少ない
分析・改善
スカウトは送付して終わりではございません。どのようなタイトルが良いか、どの職種のパフォーマンスが良いかなどを分析・改善する必要があります。
スカウト運用の成果向上に寄与する分析項目は以下です。
- 媒体×歩留まり
- 職種×歩留まり
- ターゲットリスト×歩留まり
- タイトル・本文×歩留まり
- 曜日×歩留まり
- 時間帯×歩留まり
- 時期×歩留まり
希望する分析がビズリーチ上でできない場合は、スプレッドシートなどを活用しながらデータを蓄積・分析していきましょう。
ビズリーチで返信率の高い候補者を見分けるコツ
候補者を検索する際、返信率を上げるために見るべき項目は以下になります。
- 最終ログイン日
- 登録日
- レジュメ更新日
- 受信スカウト数
- スカウト返信率
- 転職意欲
ビズリーチでは特に
- 登録日が直近
- レジュメ更新日が直近
- プレミアム会員マーク
のユーザーにスカウトを送付すると返信率が高まることでしょう。
ビズリーチ運用の注意点
ビズリーチを運用するにあたっての注意点を紹介します。
各タッチポイントの「スピード」を意識する
ビズリーチを活用する際、特に注意すべき点は候補者とのコミュニケーションにおける「スピード」です。ビズリーチに登録しているユーザーは転職に対して非常に意欲的であり、他の企業から魅力的な条件のオファーを受けると、すぐにその機会(選考)に移行してしまう可能性があります。
そのためデータベースで興味を持ったユーザーを見つけたら、できるだけ迅速にコンタクトを取ることが重要です。また返信をもらったら面接、そして内定に至るまでのプロセス全体において「迅速さ」を意識して対応しましょう。スピード感のある選考体験は採用競争力のある企業として候補者に認識され、採用成功の可能性が高まります。
各タッチポイントの「一貫性」を意識する
スピードに加えて採用活動に「一貫性」も持たせると、採用競争力向上をより期待することができます。以下のような一貫性がない状態では、候補者も不安を覚えることでしょう。
- スカウトメールの訴求内容が1回目と2回目で大きく異なる
- スカウトメールで訴求していた内容が初回面談時に全く触れられない
- 1次選考官と2次選考官で言っていることが違う
候補者との各タッチポイントで一貫性を提供できる仕組みを構築しておきましょう。
採用コストの肥大化に注意
ビズリーチの運用時は、採用人数ごとに成功報酬が発生する点に注意が必要です。特に多人数の採用を計画している企業にとっては重要な考慮事項となります。
成功報酬制は採用の質を保証する一方で採用数が増えるにつれてコストも増加するため、予算計画において慎重に検討する必要があります。多くの人材を採用する予定がある場合、それぞれの採用にかかるコストを事前に把握し、全体の予算内で最適な採用戦略を立てることが求められます。
ビズリーチに関するよくある質問
ビズリーチ運用に関するよくある質問を紹介します。
Q. 返信率が高い時間帯はありますか?
A. ビズリーチにおいて返信率が高い時間帯は、主に候補者が自由に時間を使える朝早い時間帯や夜間です。特に平日の朝7時から9時の間や、夜の18時から22時の間が最も効果的な時間帯とされています。この時間帯の返信数が少ない場合は、曜日や時間帯のA/Bテストを行いながら自社ターゲットに最適な時間帯を特定しましょう。
Q. スカウト文のカスタマイズはした方がいいですか?
A. HeaRではカスタマイズを推奨しております。テンプレートを使った一括送信も時間の節約にはなりますが、パーソナライズされたメッセージに比べて成果は低くなる傾向にあります。ビズリーチは初期費用もかかるため、費用対効果最大化に向けて候補者一人ひとりに個別アプローチをして
いきましょう。
Q. 「ハイクラス会員」と「タレント会員」の違いは何ですか?
A. ビズリーチにおける「ハイクラス会員」と「タレント会員」の主な違いは、年収水準とキャリアレベルにあります。
ハイクラス会員は、年収が750万円以上の個人が該当します。このカテゴリーの会員は、主に経営幹部、管理職、専門職など、即戦力となる経験豊富なプロフェッショナルです。一方で、タレント会員は、年収750万円未満の個人に該当し、若手の幹部候補など、将来性に富んだ優秀な人材を対象としています。つまりハイクラス会員は即戦力となる経験豊かなプロフェッショナルを、タレント会員は将来性の高い若手の優秀人材を指します。
ビズリーチの運用事例3選
HeaRではビズリーチの運用代行(RPO)実績が豊富です。以下にいくつかの例を記載いたします。
SaaS企業のエンジニア採用支援
年間25名のエンジニア職を採用しているSaaS企業様の支援事例です。
- エンジニアリングに詳しいメンバーがスカウト文を作成
- 日程調整・候補者対応をすべて代行
- A/Bテストの結果「社会課題訴求」の返信率が突出
HeaRが母集団形成(応募者数増加)を実現。採用担当者様はコア業務(候補者の惹きつけ)に注力することで歩留まり改善も実現。結果、採用目標を達成することができました。
社員数200名超×製造業の営業部リーダーの採用支援
製造業界で社員数200名超企業様の支援事例です。
- 営業部で働く魅力を該当部署全員と一緒に言語化
- 魅力をスカウトメールに反映
- ターゲットを異業界×同職種に変更してスカウトリスト制作
HeaRが採用戦略の策定から実行までを一気通貫で支援。4ヶ月の運用の末、営業部リーダーの内定承諾が決定。
奈良県(地方企業)の中途採用支援
奈良県に本社を構える印刷企業様のビジネス職の採用支援事例です。
- スカウト返信率を高めるために採用ピッチ資料を制作
- 採用ピッチ資料を添付したスカウトメール運用
- A/Bテストの結果「地元で働く訴求」の返信率が突出
制作物から運用まで幅広く支援。奈良県在住の方2名と奈良県出身の方1名(Uターン)を採用することに成功。
ビズリーチ運用にお困りの際は、貴社の状況を踏まえご相談ください。上記以外の事例も豊富にございますので、貴社に近しい事例を交えてサービス説明いたします。
採用目標達成のためにビズリーチを駆使しましょう
スカウト運用に取り組むことで母集団形成を加速し、採用目標達成を実現しましょう。ビズリーチ運用にお困りの際はHeaRにご相談ください。
- スカウト運用に関する豊富な実績やノウハウ
- 採用BI「HITOME(ひとめ)」を活用した定量的・定性的なスカウト分析
- 20,000名超の独自データベースを活用した「HeaR Survey」で競合分析
などの特徴がございます。
まとめ
今回の記事では、ビズリーチの運用方法や特徴などについて解説いたしました。
採用代行(RPO)は雑務にかかる工数を削減し本来取り組むべき業務に専念できたり、社外のノウハウを手に入れることができたりと採用力強化には大きな手助けとなるサービスです。
今回の記事が、この記事を読んでくださった方が自社にあった採用代行の形を見つけるための助けとなれば幸いです。
また、弊社HeaRは採用コンサルティングも行っているため、採用代行としてお受けできる業務が他企業よりも幅広いです。採用代行(RPO)を企業に依頼することを考えていて、採用戦略設計や選考基準の策定・見直しも考えておられる企業様には特にピッタリな採用代行サービスです。
幅広い採用代行(RPO)をご希望の採用担当者様はぜひお気軽にお問合せください。