採用広報とは?定義やメリット、5つの具体施策を紹介
1. 採用広報とは
採用広報とは、コンテンツを通じて「候補者のフェーズを進める」ことです。
- ターゲットとなる候補者からの応募を増やすため
- アトラクトをし続け、選考中の離脱を防ぐため
- スクリーニングの要素を入れたい!
- 自社で働くイメージを共有することで、入社後のギャップを低減するため
これらを実現するためにSNSやオウンドメディア、イベントなどを通して情報発信していくことこそが「採用広報」です。
採用広報が注目される理由
昨今、採用広報に注目が集まる理由をご説明していきます。
- 求職者の企業選択軸が多様化した
インターネットの発達により、求職者が得ることのできる情報量が増えました。また新型コロナウイルス感染拡大に伴い、リモートワーク環境が整備されているかなど、多くの求職者が「働く環境」を見つめ直しています。
情報量の増加や社会環境の変化に伴い、求職者の選択軸が多様化してきており、それぞれの志向にマッチした採用広報の発信が求められています。
- 求職者は透明性のある情報を求めている
クチコミサイトやSNSの利用拡大に伴い、求職者は企業に対して情報の透明性を求めるようになりました。面接での対応や態度は勿論、入社後の働き方に至るまで求職者は企業に情報のオープン化を求めています。そのため様々な企業が、採用広報を通して自社の魅力や課題をオープンに伝えていく姿勢を強化しているのです。
- 売り手市場により転職潜在層へのアプローチが必要になってきた
採用市場の売り手化が進んでいます。そのため転職の顕在層だけにアプローチしていては母集団形成が難しくなってきました。転職意欲が高い顕在層だけではなく、「良い会社があれば転職したい」と考えている潜在層にもアプローチする重要性が増しております。
求職者が転職をする前の情報収集段階で自社を認知し、転職のタイミングで思い出してもらう。そういった状況を作り出すために採用広報が注目されています。
2.採用広報を行うメリット
採用広報を強化するメリットについてご説明します。採用広報がもたらす様々なメリットを理解したうえで、自社の採用力向上に活かしていきましょう。
転職潜在層も含めた認知拡大
採用広報を行うことで自社の情報を幅広い層に知ってもらうことができます。転職顕在層からの認知度を高めることで、当人が「転職したい」と思った時に思い出してもらえる可能性が高まります。
自社の応募数増加
求職者が転職する際の選択肢に入る可能性が高まるため、自社の応募数増加が期待できます。また自社の魅力を様々な媒体で発信しておくことで「こういう魅力のある会社に入りたい」と関心が高まり、応募を促す効果もあります。
企業と候補者のミスマッチ低減
採用広報では自社の魅力だけではなく、課題もオープンに伝えていくことが大切です。自社のリアルな状況を理解したうえで入社するため、ミスマッチの低減にも繋がります。また自社が直面している課題を赤裸々に公開することで、候補者の課題解決意欲を高める効果もあります。
自社の採用力向上、採用コストの低減
採用広報を強化することで直接応募する候補者が増え、採用コストの低減に繋がります。採用における認知度を高めることができない場合は、求人広告やエージェントなど複数の経路を利用する必要があるため、採用コストが増えてしまいます。
3. 採用広報の手法
では採用広報にはどのような手法があるのでしょうか。
まず採用広報の手法をトリプルメディアで考えてみましょう。
オウンドメディア
自社で運用しているメディアのことをオウンドメディアといいます。
自社のプラットフォームで発信するため、自由に情報を発信できるのが特徴です。
しかしサイトの制作に時間と労力がかかるというデメリットも含みます。
(例)コーポレートサイト、採用サイト、自社ブログ(カルチャーブログやテックブログ)
ペイドメディア(広告、メディア掲載)
ペイドメディア、すなわち有料の広告枠を用いて発信する方法です。
広告配信する対象を求職者の属性で絞ることができる利点はありますが、高額の費用が発生する場合もあるので、採用予算のバランスを鑑みて利用を検討しましょう。
(例)求人媒体での掲載、採用広報メディアへの掲載(talent bookなど)、就職活動イベントの出展
アーンドメディア
アーンドメディアとは口コミで獲得したメディア露出のことです。
意図的に創出するのは難しいですが、自社のブランディングを強化することで良い口コミを増やすことは、認知の獲得・関心の向上に繋がります。
(例)・SNS( Twitter, Instagram)、就活・転職口コミサイト
4. 採用広報における5つの具体施策
採用広報の具体施策についてご紹介します。
採用広報の手法は多種多様です。自社の状況とリソースに合わせて適切な手法を選びましょう。
採用広報記事
採用広報という言葉を聞いて一番最初にイメージされる形式は記事ではないでしょうか?
採用広報に欠かせないインタビュー記事の設計方法について紹介します。
採用広報コンテンツは選考フェーズごとに適切なコンテンツを発信することが重要です。
また記事コンテンツは候補者の読後感を意識して設計しましょう。
・採用広報インタビュー記事を最速で仕上げるスパルタ即書塾
https://note.com/hear_ayana/n/n481b2d059648
・採用広報コンテンツ作成の手順
SNS
TwitterやInstagram, facebookなどのSNSを活用した発信もオススメです。
他の採用広報コンテンツと比較すると「日常感のあるリアルな声」を候補者に伝えることができるため、親近感をもたれやすいメリットがあります。
コロナ禍で採用がオンライン化したなか、採用におけるSNS(Twitter)の活用は優秀な候補者からの認知を獲得するには有効な手法です。
・コロナ時代のTwitter採用ノウハウ
採用ピッチ資料
採用ピッチ資料は会社紹介資料の強化版です。
採用ピッチ資料は自社の魅力も課題もオープンにした資料のため、自社の採用広報としても有効な施策です。採用広報としての効果もありながら、面接前に送ることで候補者の意向を上げる効果も期待できます。
採用ピッチ資料に必要な情報をできるだけ社内から抽出し、内容の濃いものにしていきましょう。作成後の活用方法まで設計することが重要です。
・【2021年保存版】採用ピッチ資料の作成手順から活用方法まで徹底解説
https://hear.co.jp/recruit/saiyoupitch-knowhow/
・採用ピッチ資料100選
採用広報動画
企業の採用動画を「見たことがある」と答えた学生は71%を超えており、採用動画で企業を認知するケースも増えております。
就活生の70%以上が採用動画をキッカケに企業を認知した経験があるそうです。短い時間で多くの情報を伝えることができる採用動画を効果的に活用していきましょう。
・TORIHADAに聞く!新卒採用の鍵となる採用広報動画のすヽめ
https://note.com/hearblog/n/n5d589a790438?magazine_key=me2f8373654c0
採用サイトや採用オウンドメディア
自社で採用オウンドメディアを立ち上げて発信する企業も増えてきました。自社で採用サイトやオウンドメディアを活用して発信することで多くの候補者に認知を拡大することができます。
採用サイトは通常のWebサイトと異なり、候補者の応募意欲を上げることが目的です。応募への導線もわかりやすく設計することが求められます。現状採用サイトを公開している場合は必要な情報を網羅的に公開できるようにリニューアルしましょう。
・採用サイトの設計方法やリニューアル方法
https://hear.co.jp/recruit/recruiting-site/
5. 採用広報のノウハウBOOK
採用広報に関するノウハウBOOKを制作しました。気になる資料があれば是非ダウンロードしてください。
「新卒採用向け入社意欲を高める採用広報ノウハウBOOK」
https://hear-20737044.hs-sites.com/hpshinsotupublicrelations
「新卒採用向け入社意欲を高める採用広報ノウハウBOOK」では・採用広報における理想の推進体制・メディアコンセプトの設計方法・採用広報コンテンツの企画案の立て方・インタビューの注意点や記事の効果的なタイトル案の設定方法などについて紹介しています。
「自社に合うエンジニアに『会う』ためのテックブログ立ち上げノウハウBook」
https://hear-20737044.hs-sites.com/hpstarttecblog
「自社に合うエンジニアに『会う』ためのテックブログ立ち上げノウハウBook」においては・エンジニアの転職市場動向・テックブログを始める前に設計すべきこと・テックブログ継続ルーティン10選・採用広報コンテンツの企画・テックブログの運用事例などについて紹介しています。
採用広報を活用し、ターゲットからの応募数を増やしましょう!
採用広報について正しく理解し、自社の採用力を高めていきましょう。
採用広報戦略の立案方法、施策の運用方法などについて知りたい方は、ぜひHeaRにご相談ください!
参考記事
・採用広報の成功事例8選!トレンド、KPI、メリットなどを徹底解説
https://hear.co.jp/recruit/saiyoupr/
・ナントナクで終わらせない採用要件(ペルソナ)の策定方法
https://hear.co.jp/recruit/persona-make/
・【2021年保存版】採用ピッチ資料の作成手順から活用方法まで徹底解説