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会ったことのない人と完全リモートで起業。女性の自分らしい働き方を応援したい!
2022-04-08

会ったことのない人と完全リモートで起業。女性の自分らしい働き方を応援したい!

監修者

HeaR株式会社 代表取締役 大上 諒
2016年、コンテンツマーケティング支援のサムライト株式会社に入社。同社で30社以上のメディア運営に携わったのち、新規事業の責任者として複数の事業立ち上げに従事。
2018年にHeaRを設立し、累計100社以上の採用支援に関わる。「青春の大人を増やす」をミッションに複数のHRサービスを展開中。

編集者

HeaR株式会社 編集部
採用のプロフェッショナルが複数在籍し、採用戦略・ブランディングから実行までを一貫で手がけるHeaR株式会社。
著者の詳しいプロフィール

目次

――自己紹介をお願いします。

ワタシル合同会社の山口奈生です。現在アメリカのカリフォルニア州サンノゼに住んでいます。

私は、2020年の7月に経験豊富なキャリアの専門家たちと共に起業し、女性のためのキャリアスクール「ワタシル大学」を運営しています。

元々は、日系の大手保険会社に勤務していました。大企業の恵まれた環境で安定したキャリアが続くと思っていましたが、パートナーの留学のために保険会社を辞めたところから私のキャリアは思わぬ方向に進むことになりました。2012年からパートナーの都合で日本とアメリカを行ったり来たりして、アメリカも現在すでに3都市目。海外で3人の子供を育てながら私自身がキャリアに悩んだことが、女性のキャリア支援を行う大きなモチベーションになっています。

2017年から最初はベンチャー企業での新規事業にフルリモートの事業部責任者をしていましたが、2019年にキャリア支援プロジェクトを立ち上げ、2020年7月ワタシル合同会社を設立しました。

ワタシル合同会社の仲間たちとは、起業するまでリアルで会ったことがありません。

「会ったことのない人と会社を作ったの?!」と驚かれますが、私はそれほど特殊なことをしたとは思っていません。ただ、大企業志向で安定を求めていた私が、予想外の変化を遂げたとは思っています。

 

――仕事の内容について教えて下さい。

起業して間もないので、私の仕事は、資料作成、予算管理、講師…と多岐にわたります。

その中でも私の一番の仕事は、「限られたリソースの中で各自が力を発揮する仕組みを作ること」だと思っています。

そのために大事にしていることが3つあります。

 

1つ目は「打ち合わせへの参加を必須としない事」。

当社では、他の仕事の都合で打ち合わせに出られない時は、議事録や録画を見て、客観的に意見を言うことにしています。打ち合わせの場にいなかったからこそ、冷静に違った角度から見ることができて新たなアイディアが生まれる事もあるからです。その結果、打ち合わせに出ていなかった人の意見で結論が後から覆ることもありますが、心理的抵抗感はありません。より良いものができたら良いと思っています。

 

2つ目は「特性を生かした仕事をする事」

全員が女性で運営していますので、妊娠や出産、体調の波、子どもの行事などのために、働けない期間が生じる場合もあります。

そのため、何があっても会社の運営が揺らがないように、全員がパーソナリティ診断によってお互いの得意分野を共有し、自分たちの強みや意欲を生かして仕事分担することを意識しています。時間をかけずに高品質の成果物が出てくることも多いです。

 

3つ目は「メンバーが互いを尊重し、好きでいる事」

ワタシル大学では、カリキュラムの中に受講生の自己理解を進めるパートがあるため、心地よい雰囲気が不可欠です。もし私たち運営サイドがギスギスした雰囲気だったら受講生に良い学びの場を提供することができないと考えています。

私たちはほとんどオンラインでしか会ったことのない者同士なので、互いを知り、信頼感を醸成することには特に気を付けています。そのため講座や打ち合わせの前後に必ず雑談の時間を設け、私たち自身が互いを尊重し、好きでいる事が講座の品質にもつながると考えています。

起業したてで、まだまだ課題も山積みですが、信頼できる仲間と仕事ができる事はとても幸せなことだと感じています。

 

 

――貴方が、「働いて青春している!」と感じたときのエピソードを聞かせて下さい。

「ワタシル大学」は実は一度プロジェクトが頓挫しかけています。

元々は別の会社の社内新規事業としてスタートした女性活躍支援プロジェクトだったのですが、運営会社が新型コロナウイルスの影響でプロジェクトの中止を決めてしまったのです。その時は、悔しさと悲しさで仲間たちと共に泣きました。

 ただ、そんな状態になっても、仲間たちは「誰よりも、女性の苦悩の傍にいた私たちが、ここでやめるわけにはいかない!」と前に進むと決意してくれました。

 それから私たちは、必死でプロジェクトの立て直しと起業準備を行いました。

すべてがトライ&エラーの繰り返し。ワタシル大学第一期開講直前まで新たな問題が見つかりましたし、受講生の反応を見て細かく講座の内容を修正しながらの運営でした。

 何百時間もの細かな打ち合わせ、そして、何百通、何千通というチャットのやり取り。

日本にいるメンバーと海外にいる私で時差がありますから、どちらかが必ず動いている。まさに24時間体制でした。

 そうしてコロナ禍で第一期のワタシル大学を無事やり遂げた後は、全員涙が止まりませんでした。そして、誰ともなく「文化祭みたいだったね」との言葉が出ました。本当に、青春時代の感覚がよみがえってきたように感じたのです。

 

ところで、前の運営会社からのプロジェクト中止の連絡を受けて私たちが悲しみのどん底にいる時、「あーもう、なんでこんなことになるの?!笑えてきちゃう!」と笑い飛ばそうとしてくれたのが、共同代表の海保です。彼女の前向きさ、明るさ何度救われたか分かりません。

実はこの時、最後に私たちは、泣き笑いの顔で集合写真を撮りました。写真を撮りながら、未来に特大スケールの大どんでん返しを起こすことを決意したことも良い思い出です。

――貴方の仕事や活動は、社会のどんな課題を解決していますか? (or 解決することを目標としていますか?)

残念ながら、日本はまだまだ女性にとって働きやすい社会ではありません。

キャリアカウンセラーとして今まで数千人におよぶ女性のキャリア相談に応じてくる中で、仕事や家庭のことが忙しくて自分のことを考える余裕さえない女性、もしくは、この先の働き方や生き方が見えず、「私、このままでいいの?」と思っている女性にたくさん出会いました。

 

だからこそ、女性が自分らしい働き方、生き方にシフトするためのプログラムを作成したのです。

受講生は6カ月間のプログラムを通じて「自己理解」「知識」「行動力」この3つを身に付けて行きます。特に大事にしていることは、自己理解。つまり「私を知る」ということ。キャリア理論に基づいた様々なワークやディスカッションを通じて、自分がどのような人間で、何を大事にしていて、どのような人生を歩みたいのかを一つ一つ言葉にしていきます。

自分の価値観を知り、その土台の上にキャリアに影響を及ぼす様々なライフイベントに関する「知識」を身に付けると、自分らしい選択ができるようになります。そして最終的には、自分らしいキャリアを実現するための「行動力」を身に付けるところまでを、私たちキャリアカウンセラー、コーチが受講者一人一人にマンツーマンで寄り添います。

 

自分を知り、自分らしい未来(明日)を描いて、一人ひとりの「ワタシ」が幸せになる。それによって世界はもっと自由で楽しいものに変わる。そんな願いを込め、企業ビジョンを「ワタシが笑えば世界も笑う」としています。

 

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私たち現場のカウンセラーが「これだけは身に付けて欲しい!」と思ったものをギュッと詰め込んだ、自分らしく生きたい女性のためのキャリアスクール

ワタシル大学https://watashiru-llc.com/

著作:ワタシを知って、アシタを生きる 悩みの無限ループを抜け出す5STEPhttps://www.amazon.co.jp/dp/B09BDS7T5Q

Twitter アカウント

ワタシル合同会社 代表 山口奈生@CEO44894296

共同代表 海保和美 @watashiru_kazmi

ワタシル大学 @watashiru_cl